僕は出かけるようになりました

昨日は神聖かまってちゃんの「神様じゃあ花咲かせてよね」のライブに行った。ライブに行くのは人生で2度目だが、それにしてはかなりクセのあるアーティストを選んだなと思った。

アーティストの曲を聴きたい気持ちが一番なのはもちろんだが、正直どんな人が聴きに来るのか興味があった。入場するまで会場の前で整理番号順に並んでいたのだが、年齢層は広く、髪色も紫や金もいれば一度も色を入れたことがなさそうな人もいた印象を受けた。香りは香水の匂いではなく柔軟剤の匂いばかりがした。あとは本名よりあだ名、インスタグラムではなくTwitterが似合いそうな人ばかりだった気がする(ボーカルがツイキャスをよくやっているというのもあるかもしれない)。

こうやって言葉にすると他のライブの客層と変わらないのでは、と自分で読んでも思ったのだが、やはりなんだか不思議な、よく保健室に行く生徒が集まったような空気感だった。

上記の文章は間違っても皮肉などではなく、私にはそれがとても心地よかったことを留意してほしい。

そして、待ちに待ったライブはというと聴覚にも視覚にも容赦ない演出だった。「死にたい」「死ね」など観客(私)の代わりに叫んでくれ、観客のことを「お前ら」と呼びアーティストと観客との距離を最初から感じさせなかった。しっとりした曲は(多分)なかったのでずっと叫んだり暴れたりしていたと思う。そのせいかずっとハイになっていた。声が出せたりダイブやモッシュが可能になったら(もちろんならなくても)また行きたいと思った。

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ちなみに、タイトルは「美ちなる方へ」という曲からとりました。泣いちゃうくらい好きです。

 

今回のツアーのタイトルは「神様じゃあ花咲かせてよね」だが、神様って一体誰のことを言うんだろうね。みんなは神様と聞いて誰をなにを思うのだろうか。

ライブ前にちょうど森博嗣のS&Mシリーズも読み終え、これは神に最も近い人間が登場する話だったのでなんだか神について考える日だった。神といえば信仰を連想するが、信仰は時に周りが見えなくなるという点で依存と似ているなと思った。音楽含め人や行為の依存先は多ければ多いほど救われると個人的には思うので、定期的にライブへ行く機会は設けようと思いました。おわり